白い日々

tamon-wat2006-01-19

冬とは思えぬ暖かい雨が降り、少しだけ雪を溶かしたかと思っていたら、さすがに寒中の空、瞬く間に厳しい寒さに逆戻り、いつものように雪を降らしています。
もっとも雪降る日々こそ冬らしく思えて、なんだか落ち着くのですから雪国の人のこころは不思議でもあります。
今日も一日中雪が降ったり止んだり。
ときおり青空も顔を出したり、かと思うと横殴りの雪になっていたり。
若松は青空で、塩川から北が雪だったとのこと。
まあ、いつもの気まぐれ雪だわいとスタジオから見ていました。
ところで、1月4日から新生喜多方市ということになっています。
人口58,000人の新喜多方市なのですが、特段変わったことはというと、天気予報で熱塩加納村山都町、・・・なんて言っていたのが、喜多方市北部とか西部とか、なんだかいまだに板につきません。
住民の皆様も戸惑いの様子が見て取れ、落ち着くまではまだ少々時間がかかりそうです。

明日はもう「大寒」です。
一年でもっとも寒い日々なのですが、七十二候では七十候目の「ふきのとう花咲く」ということになり、つまりは立春まであとわずかだということになりますね。
「冬来たりなば春遠からじ」
真っ白な喜多方ですが、こころに余裕をもって厳冬期の毎日を楽しむことといたしましょう。
その気になってまわりを見渡せば、吹雪の止んだあとの静寂さ、一瞬見えた青空、朝日に輝く樹氷、田んぼに積もった雪の風紋、街灯に浮かぶ粉雪、新雪の上の足跡。
そして、降る雪の先に見え出した我が家の暖かい灯り。
みんなみんなこの季節でなくては味わえない風情ですね。
そう、雪を楽しむこと、あなたの得意なことだったのではありませんか?


  「餅花の 枝切りにゆく 雪のなか」

  • マフラー

先日のこと。
久しぶりのスーツに鏡に向かってカシミアのマフラーをまきました。
鏡の中の中年を見つめていたら、だんだんと若やいだ姿になってきて、いつのまにかオレンジ色のはでやかなマフラーをまいている若き日の私が立っていました。

19歳の冬、初めてもらった手編みのマフラー。
黒いオーバーに似合うようにと、あの人が一生懸命編んでくれていた姿が浮かんできます。
「はい、」と渡されたときの嬉しさとか気恥ずかしさとか、いまでも覚えているのは不思議です。
東北とは異なって、東京での生活には大仰すぎるようなマフラーでした。
それでも、
19歳の私は、その派手やかなマフラーを使い続けることが彼女の気持ちにこたえることだと、そう思い込んで一冬を使い続けたのでした。

彼女との歩みは消えてしまいましたが、あのマフラーは捨てきれずに、たぶん今でも押入れの片隅で眠り続けているはずです。
もはや使うことのないマフラーですが、何年かに一度、こうして私の思い出の中によみがえり、首筋ではなくこころをそっと暖めてくれるのです。
派手やかなオレンジ色のマフラーは、何十年も私を暖めてくれる魔法のマフラーなのかもしれません。


  • 腰痛注意報発令中

今朝スタジオにやってきた友人のSさん。
連日の雪かきで身体の節々が痛くてしようが無いとのこと。
無理もない状況です。
聞けばたいていの人が「実は、私も・・・」と痛みを漏らすのです。
重い雪のために腰痛を訴える人の多いこと多いこと。
かくして、雪かきによる腰痛注意報をラジオで報道しようかしらん。
ご自愛を・・・