2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

蔵の街 喜多方 「下三宮集落」その4

集落のいちばん奥まった家で車を洗う人がいました。集落の中はひっそりと静かで、動きのある光景は乏しかったのです。そんな静けさの中、集落の最奥で初めて生活の動きをみることができました。私が挨拶をすると、彼は小さくうなずきを返し、また黙々と洗車…

蔵の街 喜多方 (下三宮集落その三)

静かな集落の中を歩いていると、路地の向こう側から洟垂れ小僧だった私自身が走ってくるような、そんな錯覚に陥ります。唐草模様の風呂敷をマントにして、チャンバラごっこに夢中だった私が走ってくるのです。喉が渇けば井戸の水をゴクゴクと飲み、小腹が空…

ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

今回は「丸見食堂」です。喜多方駅前という好立地にあるため「行ったよ」という方もたくさんいらっしゃることと思います。私の注文は「ラーメン」。あつあつのラーメンはあっさり味。にぼしだしのかおりが、ほのかにただよってきます。麺はもちもち感の強い…

「第9回全国メセナネットワーク会議」出演してきました。

9月24日、喜多方プラザ文化センターにて標記の会議が開催され、私も出演してきました。北は北海道から、南は熊本、佐賀まで全国16地区からの参加による全国大会、今年は東京芸術大学の熊倉純子助教授をお招きして基調講演「地域文化活性化のための仕組…

収穫の進む会津盆地 (恋人坂から)

九月も下旬になると、黄金色の湖のあちこちで収穫の光景を眼にします。大型の機械を使った収穫風景は「稲刈り」という表現とは少し違った作業に見えてしまいます。 大型のコンバインは稲わらさえも出さず、あの懐かしい「わらボッチ」が並んでいるたんぼも少…

秋便り

今日、青空に誘われて会津盆地を取り囲む山々に半日を遊びました。樹林のなかの林道を自分のペースでゆっくりと歩きます。木漏れ日がキラキラとしてとてもきれいです。しかし、もはや秋の彼岸です。真夏の日差しとはまるで違っていて、どことなく 当たりの柔…

蔵の街喜多方  「下三宮集落」 その三

下三宮集落のお蔵は、大きくて実に堂々としています。しかしそのお蔵を従える本宅は、お蔵以上に大きくて、立派な建物が多いのです。雪深い地方ですから、屋根は急勾配ですし、大家族の収容と労働の為のスペースとで、実に大きな建物なのです。 私も農村地帯…

ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

下三宮集落を歩いたら、ちょっと北へ進んで上三宮集落の入り口にあるラーメン店にお立ち寄りください。喜多方の中心からはだいぶ離れていますのでほとんど観光客の姿はありません。ジモッティばかりで繁盛しているラーメン店です。 店の名は「ぽんぽこ」。笑…

温故知新  「糠塚古墳群」

喜多方市の北東方向、第三中学校の北側にこの古墳群はあります。主墳は円墳で直径25M、高さ5M、周濠も半分は現存し、残りも明確に視認することができます。この古墳は会津盆地北部の平坦地に築造されたものでは唯一のものとされています。平坦地といって…

蔵の街喜多方  「下三宮集落」その二

下三宮集落を歩いていると、時間がゆっくりと流れているような、そんな気がします。もちろんそんなことはないのですが、私たちが生きるためになんとあくせくしているのかと思わせる何かが存在しています。都会の人ほど落差を感じるのかもしれません。「ああ…

ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

「食欲の秋」の到来です。もうじき待望の新米も姿を見せますね。蕎麦も順調です。果物ではなしや葡萄もおいしくいただけています。山々ではきのこも取れ始め、食の季節の始まり、始まりとなっています。 さて、そんな食欲の季節を迎えて、我らが喜多方ラーメ…

快晴の恋人坂

大陸からの高気圧がもたらした快晴の会津盆地です。 恋人坂から見下ろした盆地は、澄み切った青空のもと、黄金色の湖となっています。 遠く飯豊の山々も稜線をきわだたせ、万年雪を白く光らせています。私はその美しさに思わず息をのみ、しばしみとれていま…

「蔵の街喜多方」下三宮集落の蔵、蔵、蔵。

喜多方の郊外に位置する下三宮集落には、驚くほどの農家蔵が存在しています。それは今現在でも生きている蔵であり、役目を果たしている蔵なのです。下三宮集落の蔵は実に堂々としていて、あたかも大きく胸を張って家族を守っているような、そんな雰囲気すら…

ジモッティ(喜多方市民)の行くラーメン店

「食堂なまえ」をご紹介します。私たちは漢字で書く生江食堂と区別するために「ひらがななまえ」って言ってます。場所は市立図書館や第一中学校の近くで、喜多方駅からもそう遠くはありません。この店の特長は「ぶっとい麺」にあります。旨みのあるあっさり…

会津の初秋

競うように鳴いていた蝉たちもすっかりと姿を消し、代わりに草むらの虫たちが初秋の静けさを聴かせてくれています。「静けさを聴く」私の友人が教えてくれました。西洋の言葉には音はあくまで「音」、「虫の声」であって「虫の音(ね)」という表現は無いと…

温故知新 「蔵の寺」

喜多方らしい蔵造りのお寺を紹介しましょう。「小荒山安勝寺」、旧小荒井村の古刹です。曹洞宗のお寺ですが、応永29年(1422)の創建、天明5年(1785)と明治13年(1880)の二回の火災に見舞われました。明治27年に本堂を蔵造りとして再…

ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

昨日、FMラジオの番組収録がながびいてしまいました。時刻は16時。なんとも中途半端な時間です。「準備中」のお店が多いのですが、思い出して「大三元」へ足を運びました。注文すること5分、あちあちのラーメンが運ばれてきました。まずはスープです。ず…

温故知新 「郷土資料展示館」

喜多方プラザに隣接して、大正時代の酒造蔵を利用した資料館があります。一階は自由民権運動関係の資料や、社会教育の先駆者蓮沼門三の資料等が展示してあります。二階には会津の民俗資料、伝統産業の資料等が展示されています。隣の建物は天保時代の手代木…

9月9日の恋人坂風景

朝のうちは曇ってました。いつもの恋人坂は蕎麦の白い花が満開で、黄金色に色づいた稲穂とあいまって絶妙なコントラストを描いていました。青空の下で撮影できればいっそうその美しさを理解していただけるのですが、日々の記録という観点もあってありのまま…

「第9回全国メセナネットワーク会議」へ出演します。

今般、標記シンポジウムが喜多方市で開催されます。「地域づくり」、「地域の経済・社会活性化」を考えていこうとの主旨で毎年開催されているこのシンポジウム、今年もまた全国からたくさんの方々が集まって、活発な意見や情報の交換、親睦が図られています…

ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

ラーメンに関する様々なHPをみていますと、見るに耐えない評価(悪口)を書き込んでいるものに出会うことがあります。内容を良く読んでみると、そのほとんどがささいな、自分の偏向した好みによるもの。「奇をてらう」以外の何者でもありません。 「味が合わ…

雨に煙る蕎麦畑(恋人坂風景)

9月2日の朝は雨で始まりました。黄色く色づきだした稲穂の写真を撮ろうかな、と思って恋人坂に立ったのですが、そこには予想していなかった蕎麦の花が一面に咲き誇っていました。季節のうつろいは確実に進んでいます。ちょっと眼を離しているとこうして驚…