2005-01-01から1年間の記事一覧

年の暮れ

久方ぶりに青空が続きました。 高速道路は県外車の波、波、波。 磐越道に入ると、スキーを積んだ県外車と積んでいない県外車との割合は5:5。 積んでいない車を抜き去るたびに「お帰りなさい」とこころの中で呼びかけていました。 長いトンネルを抜けると…

師走の大雪

北極が呼吸をするたびに日本列島が寒さに震えています。 喜多方の今日現在の積雪は約70CM。 雪には慣れている会津でも驚くような師走の大雪です。 まして雪には不慣れな西国では大混乱もいたしかたなしと、名古屋の積雪23CMのニュースを気の毒に見て…

番外編 「鞍馬越え」

NHK大河番組「義経」に触発されてというわけではありませんが、洛北の霊山「鞍馬山」にお参りしてまいりました。 鞍馬山は歴史、文学、芸術、自然の山ですが、とりわけ信仰の山であることご存知のことでしょう。 信仰の中心は「尊天信仰」。 宗派にこだわ…

番外編 「京都・奈良の旅」 東福寺を歩く

番外編第二段は、京都を代表する紅葉の名所「東福寺」に足を向けてみました。 東福寺。奈良東大寺と興福寺とから一字ずつを頂いてつけられた寺名です。 東山連峰の南の端に位置しますが、交通の便が非常に良いので紅葉の季節には芋洗う観光客でにぎわう名所…

番外編 「晩秋?初冬?京都・奈良に行ってきました。」

講談社主催のエッセイ募集に入選したおかげで、晩秋の京都・大和路にひとときを過ごしてきました。 いつもはあわただしく行き来してしまう古都なのですが、今回はちょっとだけわがままを聞いてもらって5日間ほど古都の人になってきたのです。始まりはいつも…

 さぶっ!

午前中は穏やかな天気でした。 外仕事中の私、昼食時になって寒さを感じました。 空は今にも泣き出しそう。どんどん寒くなっていきました。 あわててジャンパーをはおっての昼食です。 今年初めてのランチジャーのありがたさを味わいました。 暖かいご飯や味…

磐梯山にも冠雪

去る8日の夜から9日の朝にかけて、磐梯山や吾妻スカイライン、土湯峠などに初めての降雪がありました。 例年より半月ほど遅い初雪でしたが、実際に白くなった磐梯山を見ますと「ああ、冬が来たなあ」と感慨ひとしおになります。 里は紅葉の真っ盛りですが…

ひつじ田

稲刈りを終えた田んぼは、刈り跡から青々と二番萌が伸びています。 霜が降りてしまうまでのはかない生命なのですが、晩秋の冷たい空に向かって生命を伸ばしていこうとするその姿に、毎年眼がひきつけられてしまいます。 何の打算もなくただただ生命をまっと…

秋深し

今日は旧暦9月28日、「長月」と呼ばれる月も終わろうとしています。 明後日から始まるのが「神無月」。 八百万の神々は出雲までの旅の支度におおわらわといったところでしょうか。 朝のまどろみがいとおしくてたまりません。 目覚ましを止めて、「あと1…

遅い紅葉

このところ低く垂れ込めた雲が居座っていて秋らしい高い空を仰ぐことができませんでした。 磐梯山も例外ではなく、山裾を通る度に見上げてはいるのですが、美しい姿には御目にかかれませんでした。 昨日の磐梯山は青空を背景にすっきりとした全身を見せてく…

収穫の日々

夜にはだいぶ冷え込んだと見えて、早朝の会津盆地は深い霧のなかでまどろんでいました。 恋人坂の高みから、少しずつ薄れていく霧を眺めていると、やがて黄金の海が見えてきます。 早朝にも関わらず、もはや何台ものコンバインがうごめいていて、そこかしこ…

秋の彼岸

敷布団を2枚にし、掛け布団にも厚手のものが必要になってきました。 もはや夏の後姿はどこにも見えず、秋の気配のみが周りに充満しています。 半袖シャツの快適さともしばしお別れ、長袖のシャツの暖かさにホッとする今日この頃です。 昨日は秋の彼岸の中日…

秋気到来

朝、恋人坂からは盆地のあちこちに霧雨の柱が幾本か立っている珍しい光景が見えました。スタジオ入りする頃には頭上に移動してきたらしく、私の眼鏡越しの世界を静かに濡らしていました。 放送中も窓外は曇天のまま、しかし手元に送られてくる天気予報は午後…

秋祭り考

今日は9月9日。 秋の気配がそこかしこに感じられる日々となりました。 喜多方の近郊では幾つかの神社の門前に秋の例大祭を告げる旗が立ち、集落の方々が忙しそうに振舞っています。 私の住む小さな町でも、今月17,18日が町をあげての例大祭になってい…

二百十日

今日9月1日は二百十日、防災の日でした。 昨年とはうってかわって台風の少ない年になっていますが、これからも少ないとは断言できないのがお天気です。アメリカでのハリケーン「カトリーナ」の惨状も生々しく伝わり、自然災害へのこころづもりをあらためて…

友あり、遠方より来る

幾度かの大雨と、東の海上を駆け抜けていった台風とが、会津盆地の夏をすっかりと洗い流してしまったようです。 雨の後に残った夏のかけらは、いくばくかの残暑と遅咲きの朝顔たち。 夕闇が迫れば、虫の音ばかりが聴こえてきます。 駆け足で去っていく夏の後…

夏の終わり

7月の後半から、特に8月の当初から喜多方はたくさんの行事が目白押しでした。 諏訪神社と出雲神社、二つの例大祭や喜多方発21世紀シアター、庄助踊りや太鼓の競演、 そしてお盆。16日夕の盛大な花火が、文字通りお盆と人々の興奮とを見送る「送り火」…

朝曇り

ヒグラシの合唱に起こされて窓外を眺めますと、空はうすぼんやりと曇っている様子。 「おっ、今日はあまり暑くならないかな?」 ところが仕事先に着く頃には、空はもうすっかりと青い空になっていて、しっかりとした暑さが私を焼き上げようとしているかのよ…

盛夏到来

今年は台風の少ない年になりました。 昨年の今頃はひっきりなしに台風の接近や上陸がニュースになっていました。 まるで果物の当たり年とかならず年とかのように、台風にも何か摂理があるのかもしれません。 ともあれ、台風7号は大過なく東海上を駆け抜けて…

喜多方発21世紀シアター

梅雨明けも間近となると頭に浮かぶのがこの公演です。 真夏のメインイベントとして喜多方に定着した「喜多方発21世紀シアター」。 今年も蔵の街は街中が大文化祭と化し、大賑わいの4日間になりますね。このイベントは喜多方プラザの企画公演で、演劇、音…

梅雨明け

産まれたての水の流れだ。 空の青さを水底の小石に届け、 川岸の深い緑に染まっている。 大小の沢瀬が醸す癒しで渓谷は充満していた。 心地よい瀬音を聴きながら、私たちは更なる上流へと向かう。 梅雨明けを思わせる晴天の暴力に耐え切れず、 ひとときの涼…

さくらんぼ

先日、FMきたかたに、熱塩加納村の加藤農園さんからさくらんぼの差し入れがありました。 真っ赤なさくらんぼの実はお皿の上で季節を表現しています。 大粒の果実を口に入れると、甘酸っぱい香りが広がって私を至福へと導きます。 局のスタッフと一緒に、か…

紫陽花の詩

梅雨らしい毎日の会津盆地です。 青苗も木の葉もしっとりと輝いていて、深い緑の魅力を見せています。 みずみずしい紫陽花の花も今が見ごろ。 生命の雨を受けて、手毬のような青紫の花がお辞儀を繰り返しています。紫陽花の花をみていると思い出す二つの情景…

雨中の秘湯にて

深い山中の温泉宿は強い雨に降り込められていました。 私はゆかたの裾を気にしながら、傘をさして川原の露天風呂をめざして坂道を下っていきました。 ぼんやりと雨に煙る露天風呂には私ひとりです。 眼の高さを流れる渓流が夜目にも白く、頭に当たる雨さえも…

梅雨の月

風呂上りのほてった身体をもてあまし、下駄を履いて夜に出ました。 しっとりとした暗い大気が心地よく感じます。ふと、 東の山の上空を見やると、稜線を浮かび上がらせて明るい夜空が広がっています。 と、見ているうちに月が顔を覗かせました。 半月より大…

喜多方レトロ横丁

来る7月23日(土)・24日(日)の両日に喜多方市内ふれあい通りにて「喜多方レトロ横丁」が開催されます。 この試みは喜多方商工会青年部の皆さんの発案によるもので、昭和30年代の喜多方を再現し、たくさんの方々に楽しんでもらおうという企画です。…

初夏の風

初夏の風に、ついうたた寝をしてしまいました。青田の上を渡ってきた風は、しっとりと頬をなぜていきます。 みどりの里山を降りてきた風は、さわやかに髪をとかしていきました。部屋中の窓を開けて、すがしい風に通り抜けてもらいましょう。お部屋のあちこち…

ブライアンとベロタクシー

喜多方ラーメンの名店である「長谷川食堂」。 そこのお嬢さんをお嫁さんにした変なアメリカ人ブライアン君。 美味しいラーメンを食べようと入店したら、バンダナ鉢巻をした青い眼の青年が「ヘイッ、いらっしゃい!」。 ちょっと驚きますよね。 普段は英語教…

さなぶり

「さなぶり」と話しても意味が通じない時代になりました。 「さなぶり」、「早苗振る舞い」の転訛と思料します。 私の少年時代にはみんな説明など必要もありませんでしたが、最近では「何それ?」と怪訝な表情をされてしまうことが多くなってしまいました。 …

「ひめさゆり」と共同風呂

会津北方の初夏を彩る花のひとつに「ひめさゆり」があります。 漢字で書くと「姫小百合」、「乙女ゆり」とも言いますね。 高山植物の一種で、飯豊山系・朝日山系などの限られた地域にのみ自生しています。 ご覧のとおりとても可憐な花で、最盛期の群生地に足…