蔵の街 喜多方 (下三宮集落 その5)

tamon-wat2004-10-02

下三宮集落のお蔵にはそれぞれの表情があって、その個性を見比べて歩くのもおもしろい歩き方です。個性には大きさや仕上げの方法、経年のヤレ観などから受ける印象が第一ですが、時には細部の造作などに「ハッ」とすることもあるんです。「コテ絵(鏝絵)」はその代表的なもの。「コテ絵」といえば伊豆の入江長八が有名ですが、ここ喜多方にも伊豆の長八の流れをくむというコテ絵を見ることができます。下三宮にも素晴らしいコテ絵がありました。写真はその一つ、「鶏」です。雄鶏と雌鳥とが実に表情豊かに描かれています。私はこのコテ絵にしばし見入ってしまいました。風雨に打たれて彩色こそ薄れてきてはいますが、細部まで実に丁寧な仕上げがなされています。集落内の道路に面した場所にありますので、どなたにも発見できると思います。このコテ絵は必見です。あなた自身が見つけること、それが大事なことでしょう。その他にもコテ絵には「芙蓉の花」(富貴)、松(繁栄)、鷹(魔除け)、唐草(発展)、そしてそれぞれの家紋などがあり、職人技を競ったおもかげと共にお蔵の個性を際立たせているのです。さあ、あなたはどんなコテ絵を発見するのでしょうか。


  • おすすめ伝統菓子

地元のお米、喜多方米を使ったおいしい煎餅を紹介しましょう。
「山中煎餅本舗」のたまりせんべいです。歯ざわりはあくまで軽く、たまり醤油の風味がなんともいえません。ふれあい通りにあるこのお店、唯一の欠点はたまにお休みになってることがあるということ。不定休というお休みは買う側にはちと不便なのですが・・・。検討を要請します。


  • ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

郊外にある三津谷集落、赤レンガのお蔵が何棟も建っていて有名ですね。田んぼ越しに見る赤いレンガ造りのお蔵、緑の山々を背景にしてとてもいいもんですよ。
お店の名前は「赤レンガ」。本宅の玄関先を横切って、お庭を見ながらの入店です。
赤レンガのお蔵の中は、夏にはひんやりとして、冬にはホワッと暖かく包み込んで
私たちを迎えます。肝心のラーメンなんですが、白きくらげがのった「赤レンガラーメン」が人気です。駅からはちょっと遠いのですが、車の方にはお勧めですね。
赤レンガのお蔵見学とラーメンとが同時に味わえる場所、それが「三津谷集落」です。