温故知新 「蔵の寺」

tamon-wat2004-09-14

喜多方らしい蔵造りのお寺を紹介しましょう。「小荒山安勝寺」、旧小荒井村の古刹です。曹洞宗のお寺ですが、応永29年(1422)の創建、天明5年(1785)と明治13年(1880)の二回の火災に見舞われました。明治27年に本堂を蔵造りとして再建、復興されました。写真でもわかるとおり、まったくの蔵造り。こんなお寺は珍しいでしょう?本堂の中も装飾が素晴らしいのです。私は運良くご住職さんにご説明をしても頂けたので、内部を見ることができました。ご本尊は釈迦如来ですが、創建時のご本尊地蔵菩薩も本堂に安置されています。建物ばかりに眼がいきますが、寺域もかなり広く、旧小荒井村の精神的中心をなしていたことを容易に理解させてくれます。喜多方では必見のお寺の一つでしょう。