「蔵の街喜多方」下三宮集落の蔵、蔵、蔵。

tamon-wat2004-09-16

喜多方の郊外に位置する下三宮集落には、驚くほどの農家蔵が存在しています。それは今現在でも生きている蔵であり、役目を果たしている蔵なのです。下三宮集落の蔵は実に堂々としていて、あたかも大きく胸を張って家族を守っているような、そんな雰囲気すら感じさせています。一方を濁川(にごりがわ)に、三方を田んぼに囲まれた30戸ばかりの小さな集落ですが、ほとんどの家々が蔵を持ち、大事に手入れをして暮らしていることが良くわかります。この集落は、あまりガイドブックにも載らず知る人ぞ知る「穴場」なのかもしれません。集落の方の生活もあり、大勢の人に押し寄せてほしくはないのですが、少人数で、徒歩で歩かれることをお勧めします。車は濁川にそった堤防道に置いて、静かに、ゆっくりと歩いてみることです。電線やTVアンテナはありますが、おそらくは100年前の集落とそう変わりのない風景を発見できると思います。掘割には清らかな水が豊富に流れ、喧騒とは縁の無い静かな集落を味わえるのです。もちろん、住んでいる人たちに出会ったら、「こんにちは」の挨拶や、「写真を撮らせていただいてます」のことわりを忘れないようにお願いしておきましょう。まったくの老婆心とは思いますが、生活の場所に入っていくマナーは守りたいものですね。