快晴の恋人坂

大陸からの高気圧がもたらした快晴の会津盆地です。
恋人坂から見下ろした盆地は、澄み切った青空のもと、黄金色の湖となっています。
遠く飯豊の山々も稜線をきわだたせ、万年雪を白く光らせています。私はその美しさに思わず息をのみ、しばしみとれていました。一人で見ているのがとてももったいない。そんな気持ちにさせる光景でした。こんなにきれいな「恋人坂」にいるのに、隣に私の恋人はいないのです。少しのため息をもらしてシャッターを切りました。願わくは誰かが、どこかで、この写真を見つけてもらいたいものです。
盆地では早稲田の収穫が始まっています。きつい労働の中にも、収穫の喜びにあふれた顔、顔、顔。私の中の農耕民族のDNAも気分が高揚しているかのようです。黄金の湖と化した会津盆地は、しばらくは収穫のあわただしさと喜びの顔に満ち溢れていて華やいだ表情を見せてくれます。ひと月の後、おいしい会津へお出かけになったらいかがでしょうか？