温故知新  「糠塚古墳群」

喜多方市の北東方向、第三中学校の北側にこの古墳群はあります。主墳は円墳で直径25M、高さ5M、周濠も半分は現存し、残りも明確に視認することができます。この古墳は会津盆地北部の平坦地に築造されたものでは唯一のものとされています。平坦地といっても南西方面に向かってゆるやかに傾斜していて、あたかもこの古墳の主が生前治めていた地域を見下ろしているかのように思えます。陪塚(陪墳)は2基確認できますが、おもしろいのは国道沿いにある陪塚で、古墳の上に山首神社(やまがしらじんじゃ)が鎮座しています。おそらくは古来よりの聖地であるとの言い伝えが、いつしか「聖なる地」=神社地となったものかと思われます。
秋のひととき、車を止めて1500年前のこの地に思いをはせてはいかがでしょうか。