秋便り

今日、青空に誘われて会津盆地を取り囲む山々に半日を遊びました。樹林のなかの林道を自分のペースでゆっくりと歩きます。木漏れ日がキラキラとしてとてもきれいです。しかし、もはや秋の彼岸です。真夏の日差しとはまるで違っていて、どことなく
当たりの柔らかい陽の光でした。林道のいたるところに半分茶色くなった栗の実が落ちています。中には焦げ茶色の栗の実。まるで「採っていきなさい」と誘っているかのよう。なるべく大きなものを選んでポケットにいれていきます。小さな実はリスや野ネズミの食べる分です。森へ返してあげました。ふと顔を上げればあけびの実がたわわに実っています。あと4〜5日で口を開けそうです。縁があれば次にくる日にいただくことにしましょう。キノコもたくさん顔を出し始めています。林や森に立ち入ることなしに、林道を歩いただけでも着実な秋の歩みを知ることができました。名も知れぬ可憐な野の花もひっそりと咲いています。秋の気配を、あなたはどこで感じますか?