蔵の街 喜多方 (南町通り)

tamon-wat2004-10-08

  • 「蔵してる通りフェスティバル」

喜多方の中心部はかつての小田付村と小荒井村とが一緒になって出来上がった街です。田付川の東岸が旧小田付村、西岸が旧小荒井村というわけで、現在の市役所があるのが西岸ですから旧小荒井村になります。南町通りがあるのは旧小田付村です。国道121号線沿いに蔵造りの商店街が向かい合って並んでいます。明治時代にタイムスリップしたようなこの街並みは、初めて訪れたあなたをも懐かしさで暖かく包んでくれる街並みです。同時にこの街並みは生きている街でもあって、古い暖簾を誇る造り酒屋や老舗の商店が現在も営業を続けています。街並みの一角には町衆会の会所まであって訪れる人を歓迎してくれます。「小田付郷町衆会」という組織があります。
会長役を「大肝煎(おおきもいり)」などと称して江戸時代の村役の名称を名乗っているんです。私はこういうこだわりが大好きです。町衆会の益々のご活躍を祈ります。
さて、この南町通りでは10月10日「蔵してる通りフェスティバル」が行われます。全面的に歩行者天国にして、地酒の試飲即売会、宮古蕎麦の店、農産物・地元産品の販売、地場物産の製作実演、ストリートパフォーマンス、太極拳実演などのイベントが予定されています。また、蔵巡りツアーも4回実施されますので、普段は見れないお蔵もこの日に限って見る事ができるんですよ。お勧めのイベントですね。
秋の一日を蔵の街でお過ごしになるのも良い思いでづくりになるのではないでしょうか。


  • ジモッティ(喜多方市民)のいくラーメン店

喜多方は「路地の街」。昔ながらの狭い路地が縦横に走っています。現代の生活には確かに不便ではありますが、見方を変えればこの狭い路地も喜多方の魅力であると私は思っています。
さて、今回紹介するお店は、そんな路地の奥まった場所にあるラーメン屋さんです。
その名は「勝っつあん」。最初に行ったときには居酒屋さんだと思いました。事実夜には居酒屋さんの光景が出現するみたいです。たたきのカウンター席と椅子席、そして奥には畳敷きの部屋があります。妙にくつろげる雰囲気の中、運ばれてきたラーメンを味わってみました。「ほうっ」あっさりだけどコクのあるおいしいスープです。
麺も独特の喜多方麺でちぢれにスープがよくからみます。満足しました。ふとカウンターを見やれば、落ち着いた感じの大人の女性がひとり。「勝っつあん」と話し込んでいます。その雰囲気はまるで○○のよう。路地奥のひそやかな物語を想像してしまいました。おすすめです。