台風の過ぎた夕景

tamon-wat2004-10-21

さんざんに列島を痛めつけた台風23号が三陸沖に去ったのが今朝早くでした。
すぐにでも台風一過の青空が見れるかと、スタジオのガラス窓を見上げてばかりいました。低く垂れ込めた雲はなかなか立ち去ろうとはせず、思わせぶりにチラチラと青空の断片をのぞかせていたのです。生放送が済み、後日のための収録も済んだ頃、気がつけば頭上には青空が広がっていました。ずいぶんと久しぶりの青空です。私は空を見上げ、大きく背伸びをしました。台風の残していった湿り気さえも何だか心地よく胸に入ってきます。「秋の陽はつるべ落とし・・・」というにはまだ早いようですが、それでも陽は西に傾いていました。お気に入りの「恋人坂」へ上がると、もはや夕刻の程。雄国の山々も夕日に染まっていました。盆地は既にうす暗闇に沈みそうです。台風の影響も少なくてすんだ安堵に会津盆地は静けさの中にありました。
私はしばし佇んでいました。
この夕景に、大いなる自然と、小さくも尊い人間の営みとを同時に見る思いがしたのです。


このユーモラスな名前のさかなをご存知でしょうか?「とげっちょ」という人もいるこのさかなは「イトヨ」のことなんです。なるほど「とげ」のあるさかなですね。清らかな水にしか棲めないこのさかなです。「水と緑と蔵の街」にふさわしいさかなではないでしょうか。
市役所隣の御清水公園の池や、喜多方プラザ文化センター近くの薬草園の中で観察することができます。飯豊山の伏流水がこの「とげちょ」を生息させています。いつまでも「とげちょ」が棲む街であってほしいものです。


  • 付記

2年振りに発熱をしてしまいました。「鬼の・・・」なんていう友人もいたほどです。間隔を空けてしまうこと、なるべく避けようと思っていましたのにこの様でした。これからは益々陽も詰まり、寒さも増していきます。お読みいただいている皆様にも御自愛のほどをこころからお祈りいたします。お会いした方、お顔も存知上げない方、私にとっては皆、たくさんの大事な方です。このHPを通じて、同じ現在を共に生きている皆さんと末永く、健康で暮らしていきたいと思っています。感謝!