蔵での結婚式

tamon-wat2004-10-25

今月2日、大和川酒造北方風土館「昭和蔵」にて一組のカップルが誕生しました。喜多方出身の新郎新婦が「蔵の街喜多方」らしい独自の式を挙げたいとの思いから実現したとのこと。このお二人の思いに共感の拍手を贈り、併せてお二人の前途が洋々たるものでありますことを心からお祈り申し上げます。
嬉しいニュースでしたね。私は前々から「蔵の結婚式」を提唱していました。「蔵の街」なのに蔵にこだわって、蔵で結婚式を挙げる方はいないのかな?と不思議だったのです。実際に「甲斐本家座敷蔵」の使用は可能かどうか人を介してお尋ねしたこともあります。純然たる和式の結婚式を、あの座敷蔵で挙げれたら素晴らしいことだと思っていたのです。残念ながら保存と展覧の観点から座敷蔵の開放には至りませんでしたが、大和川酒造北方風土館「昭和蔵」は各種コンサートや演劇、朗読ライブに懇親会など、たくさんの方々にご利用いただきたいとの主旨で快諾をいただきました。機会があれば「昭和蔵」での結婚式をプロデュースしてみたいと思っていたのです。
会場となる「昭和蔵」には約200人までの収容能力があります。十分な広さと設備を兼ね備えていますので、「蔵の街」らしい結婚式を挙げたい方々や、自分達らしい手作り結婚式を挙げたいという方々がいらっしゃいましたなら、ぜひご一報をお願いします。お金をかけなくても思い出深い結婚式を挙げるため、ご一緒に考えていきましょう。実は私、そんな結婚式のお手伝いを何度もしているんです。新郎新婦を加えて16人の結婚式から、300人ものお客様が集まった式まで経験があります。司会を勤めたことも27回に及びます。プロデュースのお手伝いをして、主役のお二人が笑顔でクシャクシャになる姿をみると私まで嬉しくなってしまいます。
「蔵の街」へのこだわりを、結婚式という場で実現される方、どんどん増えていって欲しいものです。是非、お手伝いさせてください。


  • 喜多方こんな店  「中の越後屋

喜多方駅から歩いて約15分、ふれあい通りに面してこの店はあります。お味噌と醤油の老舗で、地元では「マルコシ」と呼ばれています。このお店の売りは、なんといってもその古風な店構えにあります。商家造りで明治以来の伝統の重みが感じられる建物ですね。経年の美というものをここでも感じ取れるのです。お味噌・醤油の商いだからといって中に入らないで通り過ぎないでください。小分けしたお土産向きのお味噌や、地場産の野菜を漬けたおいしい味噌漬けなんてものがあるんですよ。明治のたたずまいとおいしい漬物、このお店にも喜多方歩きの魅力がありました。


  • ジモッティ(喜多方市民)の行くラーメン店

再びの「さくら亭」
このお店は以前にも紹介しました。その後もしばしば訪れていたのですが、行く度にこのお店の凄さを感じてしまうのです。何気なく運ばれてくる熱々のラーメン一杯にも途方もない努力と辛酸が込められていること、親しくなる度に感じてしまいます。
「さくら亭」、ラーメン店としてはまだ新しいほうですね。ですから、あの昭和30年代のレトロなイメージはありません。非常にきれいなお店で、お掃除が行き届いています。清潔感とどんぶりまで行き届いたセンスの良さに、私がお連れした人は皆気に入ってくれます。味へのこだわりはかなりのもの。先ずは「麺」。この店のご主人ほど、あらゆる小麦粉を試したひとはいないと思います。なんと前身はラーメンの麺工場の工場長さん。あらゆる製粉メーカーのあらゆる粉をすべて試した経験の持ち主なんですね。ですから「ラーメンの麺は出来上がってから3分たつと伸び始める。3分のうちに食べ終わる人は支障ないが、女性などには少し酷な食べ方になりますね。だからこの店では粉の配合を工夫して、ゆっくり召し上がっても伸びないようにしてあります。」なるほど最後まで麺の歯ごたえがある食感がたのしめるわけです。
スープ。もちろん工夫のかたまりです。あっさりにして口中に残る味とでもいいましょうかね。おいしいですよ。
チャーシューと煮卵。他店との区別化を図って作り上げています。なるほど他店にはない味です。秀逸です。
「さくら亭」。喜多方ラーメンを語るにははずせないお店ですね。