謹賀新年

tamon-wat2005-01-08

明けましておめでとうございます。旧年中は「喜多方三昧」をお読みいただきまして誠にありがとうございました。新しきこの年にも読者の皆様の頭上には、あまねくご健勝と幸せとが降り注ぎますよう、こころからお祈りを申し上げます。
さて、年末のあわただしさに更新が遅れ、お叱りをたくさん頂いてしまいました。気ばかりあせって文章にできなかったこと、お詫び申し上げます。
年末には例年のとおり、FM喜多方の年越し番組「渡邉多聞の生だ新春2005」を放送いたしました。生放送中にカウントダウンで新年を迎えたわけであります。今年の喜多方のお正月は会津らしく雪の元日でした。雪はやっかいで、危険で、冷たくて寒いものなのですが、会津の冬にはやはり雪がないとどこか気が抜けたナントカのように感じます。雪国育ちは雪の美しさも知っていて、見慣れた風景をたちまちのうちに墨絵の世界に変えてしまう魔法の存在や、雲間に一瞬顔をのぞかせた飯豊の峰々の神々しさに立ち尽くした経験を持っています。凍りついた空気はするどく顔を打ち、悲しくない涙を流させることご存知ですか?いよいよ本格的な冬の到来ですね。
新しき年の初めに、白きたおやかな峰「飯豊山」の美しい写真を掲載しようと頑張っていました。朝日に染まる神々しい峰々に今年の巻頭を飾ってもらいたかったのです。大変残念ながらその願いは、まだかなってはいません。雪雲の合間をぬって必ずお届けしようと思っています。
お正月も七草を過ぎ、落ち着いて仕事や学業に励む方達を見ています。「お正月。いったいいつまでなんでしょうかね?」こういったのはミキサーの若目田さん。昨年、待望のお子さん「小夏ちゃん」に恵まれ、新年から張り切っています。そうだね、三が日という人もいるし、消防出初式だよという人、七草まではねえ、いや鏡割りの11日でしょうという人、様々なお正月があるようです。私が気に入っているのは、芸者さんたちのお正月ですね。芸者さんたちは正月15日までは黒紋付の着物を着ています。黒紋付姿がずらっと勢ぞろいしたところは、普段のあでやかさとは違っていて、そうですねきりっとした美しさを感じさせてくれました。もっとも、そんな素敵な彼女たちを見たのはもうはるか彼方のこと。最近ではそんな粋なお正月とは無縁になってしまいました。いつかまた黒紋付姿の彼女たちとお座敷で再会したいものです。
とりとめもなく書いてしまいました。最後に今年の私のモットーを紹介しておきます。宣言することで、より自分を戒めようとも思っています。

「へつらいで 楽しきよりも へつらわで 貧しき身こそ こころ安けれ」
                                一休禅師


私の大事な友人から教えていただいた言葉です。自戒を込めて覚えてきました。
今年も背伸びをせずに自然体のまま、私なりの見方や考えをしていきたいと思っています。今年もご一緒に過ごしていきましょう。       感謝!


<お知らせ>
来る1月12日(水)には喜多方初市が開かれます。冬の風物詩で縁起物や起き上がり小法師などを買い求める人々で賑わいます。今回は私もお店の真似事をして初市を楽しもうと思います。焼き芋のお店を出店します。焼き芋はただいま特訓中。アツアツ、ホクホクの焼き芋を食べながら、楽しいお話が出来たらと思ってます。
美容と健康に多聞の焼き芋、ただしきれいになっても責任はもちません。長生きしても知りません。成績がよくなっても私は責任はとりませんからね。
初市会場でお会いできますように・・・。

写真は雪一色になった会津盆地の夕景です。